なちゅらる Hi !

北海道の自然を彷徨うおじさん

美しい初夏の修験

もう、眺めがたまらない。

やる気がなくても、ここにいるだけでいい。

またウルシが出るかもしれないけど、眺めながら海を漕ぐのを考えるのが楽しい。

 

N道さんとONさんが来てくれた。

最近のN道さんは、気持ちいいのかよくリードで登っている。

登っているだけで感動してしまう。

 

先に一人で上がって、「意志を継ぐ者」のヌン掛けをした。

2人が来て、アップで「陽当たり良好」。

体の動きが悪い。

また2週間開いたので仕方がない。

今シーズンはこういうテンポになることが多い。

当然、「意志を継ぐ者」もうまくいかない。

だけど2回やって、核心の左足は適当でもいいような気がしたことが成果だ。

 

最近登り調子のONさんは「キツネの嫁入り」を楽しんでいる。

 

ぼんやり眺めを見ていると、シジュウカラがそわそわしていた。

そばの木のうろから出たり入ったり…。

のぞいてみると、ひながいるようだ。

定期的にご両親が虫を加えて運んでいる。

もう少しいるでしょうから、皆様、そっとしておいてあげてね。

 

「意志を継ぐ者」は2回でやめて、「甘い男」11bをしばらくぶりにやってみた。

陽当たりがよくなった岩はヌメヌメする。

この日のキツネに見切りをつけたONさんも参戦。

同じようにぬめった下部で苦労している。

それにしても、美しい場所だ。

 

最後はアカゲラ大会。

今日は一回で「500円玉カチ」と呼ばれる極小カチを一発で止めた。

でも、その前の凹角カバに跳びついたとき、指皮をもっていかれていた。

カバに赤い目印がつきました。

 

このまま、ここで夕日を浴びたい気持ちにかられる。

でも帰ってビールを飲みたい気持ちが勝る。

岩と海、そして毛虫

KGさんと待ち合わせ、セバチ。

主な目的は岩場の草刈りと新艇の進水式

でも、とりあえずクライミングをする。

2人で「マクシー」10bを順番にやる。

ガバっぽくてかぶっていて楽しい。

必ずやることにしている「ビックママ」11bが、まだ黒っぽい(湿っている)ので、草刈りに突入。

岩の正面中央部のイタドリをなぎ倒すことで、風が通り岩が乾きやすくなる、と勝手に考えている。

それに眺めが格段に良くなる。

毛虫がものすごく多くて、やみくもに踏み込めない。

イタドリのは1枚に10匹くらい居たりする。

 

取り付きの岩の上にチョーク跡の残る岩が置いてあった。

なんだろう、と思ってみていると、KGさんが、ビックママの2ピン目近くにあったわっか状のホールドがないことに気付いた。

なくてもグレードが変わるほどではないけど、残った出っ張りも怖くて強く握れない。

写真の通り、今日は誰かが残置したヌンチャクが掛かっていた。

何だか調子が悪いのでありがたく使わせていただく。

案の定、何とか抜けたものの危なっかしい。

 

さて、なぜここを新艇の進水式に選んだかというと、セバチの岬の裏に小湾があると聞いたからだ。

冬になるとトドがうじゃうじゃ集まるらしい。

その湾を見に行く。

夢で見たのとほぼ同じ。

夢では大粒の砂の場所が少しだけあったが、トドにはいらないのか、ない。

で、上陸。

停泊中の船が新艇。

見かけによらず安定がよくない。

乗るとき油断してひっくり返した。

少し修業が必要だ。

 

2人で上陸して、お昼ご飯。

乾いた流木がよく燃える。

のんびり過ごして、再出艇。

なんとなく刀掛け岩を目指す。

眺めが雄大でよい。

ここまで時々竿を出していたKGさん。

この近くまで来て、ようやくアイナメを一匹。

小さいと言ってリリース。

 

前に行った刀掛け岩の海の洞窟を確認して帰路につく。

戻ってからボルダーエリアを散歩。

なぞの色の植物を見つけた。

きれいな色。

岩の隙間に2か所だけあった。

色が特徴的だけど、なんだろう、これ?

やる気がなくても初夏は気持ちいい

S-さんが付き合ってくれるので、西奥に向かう。

が、「天まで登る」12bをやりたいので、44から赤壁上部の上に抜ける道を行く。

だから、赤壁上部のトップにたどり着く。

えー眺めじゃ…。

 

ちらっと「海を泳ぐ男」12dの終了点を確かめる。

そして「ロックスミス」終了点からまっすぐ下りる。

積丹の山にはまだ雪が残っている。

まるで懐かしい友を見ているような気分になる。

 

ロックスミスの1ピン目とだいたい同じ位置に「天まで登る」の終了点がある。

ロックスミス終了点でロープを一度抜いて、ここから下りれるようにかけ直す。

で、「天まで登る」にヌン掛けしながら下りる。

終了点が飛び出していて、ルートが右に弧を描くような長いラインなので、とても面倒だ。ヌン掛けも回収も登りながらが一番楽にできるだろうけど、なにせ30mルートだから、そんなことやっていられない。

苦しいところに全てヌン掛けしておこうと欲張った。

なんとなくロープを2本掛けしながら下りたら、抜けなくなった。

15mくらいほぼ空中ユマーリングして、強く曲がっているところを外しにいく。

これで、アップ終了。

 

隣りで石狩湾をがんばる方々を見守る。

このビレイやーの方が、危ないところで落ちるクライマーを絶妙に流した。

感動的な流しだった。

 

「天まで登る」を2回やった。

1便目は、第一核心で手間取りやめる。

2便目は、もうできないから回収するつもり。

第一核心はインチキ越え。

核となるカチホールドがガタガタしている。

なくても登れなくないけど、なくなったらとてもやる気がなくなる。

第二のバランシー核心は抜けたけど、怖くなってヌンチャクを掴む。

第三のパワフル核心は、「やっぱりできないのでは…」と疑心暗鬼に陥る。

今日はダメだ。

でも、初夏はどこを見渡してもきれい…。

 

みんなひと段落ついたので、とかげの洞窟に移動。

KMBさんが「雷神」12b/cの解明を始める。

果たして、どのライン取りが正しいのかとりあえずその場にいた人は誰も知らない。

初夏の緑に包まれて

夏の香り漂う小樽赤岩、修験の壁。

先週は野暮用で福岡に居た。

同じく海がきれいだが、大地に漂う爽やかさが違う。

この日の目的は、「意志を継ぐ者」12d。

今シーズンはまだまだ手の届くグレードではないが、ムーブを思い出すにはちょうど良い。

 

KGさんと「陽当たり良好」11aでアップが終わると、この日の面々がそろった。

今や日本最高齢のリードする人ではないかと思われるN道さん。

「山伏」10dをやっていたと思ったら、「アカゲラの男泣き」12bで遊び始めた。

すごいとしか言いようがない。

 

意志を継ぐ者に興味をもってくれたKMさんも参戦。

ドキドキ感あり、ムーブも足遣いもテクニカルパートあり、パワー全開ダイナミックムーブありの息切れルートを気に入った様子。

我々も3便ずつトライ。

ランジ成功率が昨シーズンより上がったかな。

 

FさんとONさんは、「狐の嫁入り」12cを研究中。

このラインは、登っている人がとてもかっこいい。

 

最後にみなさんで「アカゲラの男泣き」大会となった。

微妙過ぎるバランスができないと何も進まないルートなので、あまり好きではない。

でも、きっとできた時は嬉しいに違いない。

時々遊ぶルート的な位置付けでよいか…。

 

17時近くまで遊んで終了。

夕日がきれいなところだけど、遅くなるから今日は帰ろう。

2025.06.08

だいぶ復活できた気がする

24日土曜日。

ライミングは毎年春からゼロスタート。

シーズン初めは、心を体を整えるために好きな場所の好きなルートの再登を繰り返す。

赤岩クリスタルフェースは、静かで迫力のあるよい場所だ。

眺めもよい。

緑の隙間から海を眺めるなんて、人生の贅沢の一つに違いない。

 

初同行のKBさんが「上を見て」をトライする。

だから、アップ代わりに「上を見て」。

なぜか楽に登れず戸惑う。

S-さんは、いつもの「石狩湾低気圧」の練習をしている。

そのうちやりたくなるかもしれないから、ビレイさせてもらえるのはありがたい。

この日は、HさんとNさんも石狩湾を触っていて、話題が広がり楽しい。

 

先週に引き続き「サプリ」をやる。

ところが第一核心を越えられず…。

先週どうやったんだろう。

ライミングっておもしろいなあ。

一応トップアウトはして、へとへとになる。

先週までに感覚的には11bまでこなしているので、11cを落ちずに登る予定だ。

気持ちに暗雲がかげる。

 

KBさんが、2便目の粘り強い登りで「上を見て」を完登。

真下から撮ると迫力ありますね、このライン。

それじゃあ、次は「サバイバル」ね、ということでTRかけに登る。

これで、3本。

ご一緒の方々がみなこの日の目的を果たしつつある時間帯になってきた。

最初の核心越えれなければ、「スパイダーショット」の終了点から降りればいいや、という気持ちで、11cの「ドゥマガジン」の再登に出発。

3呼吸くらい間をおいて核心に入ると、なんとあっさり成功。

「ありゃ、これは行くしかない。」

何度登っても怖いコーナーステミングゾーンを、

1手置きにレストしながらじりじり高度を上げる。

傾斜が緩むと、足置き戸惑いゾーン。

ホールドに合わせれば足が置きにくく、

スタンスに合わせれば、手が抜けてしまいそうな数手を何とかこなして無事終了点へ。

おー、行けたねえ、と心も体も大満足。

これで今シーズンの未登チャレンジ権を得たかな。

でも来週は用事があって登れない。

また、戻っちゃう…。

トド、アオダイショウ、小さな羽虫

18日、日曜の赤岩西奥クリスタルフェース。

44近くを通る頃から、海から低い声が聞こえる。

西壁の近くまで行くと、姿を視認。

トドが3頭いる。

海の小さな岩の上に2頭、海から顔を出すのが1頭。

長年赤岩に通っているが、この時期に見たのも噂を聞いたのも初めて。

おもしろい。

クリスタルフェースに着くと、アオダイショウ2匹が木の上で睦ましく過ごしていた。

アオダイショウ自体は珍しくないが、この方々はほぼ1日中ここにいた。

で、アオダイショウに見守られながら「サプリ」をやる。

トポ上は10dになっているが、11bだと思っている。

先週までに11aまで体を戻しているので、ちょうどいい。

バランス重視なのもよいルート。

「サバイバル」11aより難しい、というのが、この日ここに集った方々の共通共通見解。

遠来のTassyは「サバイバル」を完登し、S-さんと「石狩湾」をコツコツとやる。

こちらはまだ体戻しシーズン、ウドを探しながら「ドウマガジン」。

恐々パワーパートはまだこなせず、数回のテンションを経てトップアウト。

体を使い、ドキドキして満足感大。

遅れてきたKMBさんも含めて、それぞれが、なんだか満足した。

では、「赤壁上部でも行きますか。」、となり、「赤壁クラック」から3人で上がる。

「ドウマガジン」で疲れていたのか、かっぱは上部に上がるだけで十分満足。

お2人とも1回で「ハンマースミス」を完登し、眺めと登りを堪能してくれた。

下はポカポカしているのに、上部は寒かった。

日差しのよい赤壁テラスで過ごしたかったのが少し残念。

2日連続で岩のテラスで過ごせたのは、よいことだ。

 

天気が1日もたないね…

Hくんに誘われた銭函天狗岳

たっぷり遊ぶつもりで7時登山口。

新緑が美しい。

お楽しみはとっておきたい気分だったので、この岩場お初の2人にとりあえずエスキモーロール1p目。

ボルトが新しいので安心感が高い。

この1P終了点からボルトルートが2つある。

名前はないようなので、勝手にエスキモーロール右、左と呼んでいる。

左が10ab程度で、右は10cと言ったところ。

左で遊んで、右も勧めた。

写真は、右。

 

10時過ぎまではよい天気。

が、だんだん曇ってくる。

中央テラスで食事がしたいので、3人で食料をもって上がる。

眺めを堪能しながら食事。

その後、せっかくここに来たなら、と、「中央チムニー」を勧める。

しっかり、挟まってくれました。

 

その後、せっかくここに来たならシリーズということで「ウルトラセブン」1p目。

そうそう、よいレイバック。

数手のレイバックのドキドキ感がたまらない好ルート。

 

上がって中央カンテフリー化ラインをやろうと思っていたのに、どんどん風が強くなる。

ピークには行きたいので、岩に囲まれた「ウルトラセブン」2p目を登ることにする。

こちらも、うまいこと挟まってくれました。

しかし、ほんとに風が強くなりみんなで上がるのはどうかな、となった。

お初のYちゃんだけ、ピークまで行ってもらい、残る二人で回収お片付け。

基部に下りれば、なんてことない風なのにね。

久しぶりに来て楽しかったけど、若いウルシがたくさんあって、今後の体が少し心配。