なちゅらる Hi !

北海道の自然を彷徨うおじさん

適温日陰のセバチバナ

体は重かったが、セバチに向かう。

ともかく天気がよい。

これだけの爽やかな晴れだと家に居る訳にはいかない。

蝶が舞うのを見ていると、もう少ししたらトンボが飛び出すのだ、と思ってしまう。

夏が過ぎていく。

 

着いたら、環境の整備状況を確認する。

そして、自分の環境を整える。

この日は、前日の西奥メンバーに加え、前日とは別の函館クライマーとご一緒した。

 

最近めきめきと力をつけているJoさんは、最終的に「モッコライ」と「ウドの花」をRPした。

どちらも10cだが、それなりに癖がある。

粘り強い登りに好感がもてる。

自身が苦手とする「ビックママ」11bに取り組むOnさんも、悔しい落ち方の末RP。

服装のカムフラージュ感が少し残念だが、こちらも粘り強い登り。

セバチバナは全体的に粘り強さが鍛えられる。

こちらも同様、「トビー」11c。

久々に会ったFくんは、取りこぼし、ということでさらっとRP。

セバチバナは、ルートが長いし見上げる場所が広いので、観戦者にも感動が伝わりやすい。

 

自分は、「モッコライ」「ビックママ」を終えた後、粘り強い皆様に触発されて久しぶりに「海へ来なさい」をやってみた。

秘密はないがムーブを工夫しないともたない下部と、真剣に考えないと疲れていたらいけない最上部がおもしろい。

マスターで行ければ満足感が高いが、やはり最上部はもたなかった。

その後、「夕日」(これは残置カラビナの油差し便)、「高浜の白波」と取り組んだ。

「高浜の白波」は、トポ上10bとなっているが、そんなことはない。

上部のカチ連続からの遠目の棚取りなかなか痺れる。

疲れ果てた体でロングフォールを繰り返した。

 

セバチならではの涼しさに後押しされて長いルート3本を含む5本登った。

どれもマスタートライ。

涼しくて泳がなかったのは、夏の盛りとしては残念だがなかなか頑張った。

暑さが穏やかな北海道

今年の北海道は暑さが穏やかだ。

熊本で地震に遭われた方々を思うと、この涼しさなら…、と考えてしまう。

暑さは穏やかだが、天候は不安定だ。

前日までの雨でしっとりしている赤岩峠。

この日は函館クライマーが小樽まで遠征に来るというので、とりあえず西奥まで歩き岩の乾き具合を確かめる。

西奥でいつものメンバーと1本ずつ登り、函館勢の出迎えに戻る。

岩の解説をしながら、クライマー山道をご案内。

そのうち西奥壁マルチをご検討とかで、西奥壁の説明。

右の方は函館の古参伝説な方、道内あちこちに足跡を残している。

案内できることが嬉しい。

44フェースが混んでいたので、とかげの洞窟「天安門広場」12b/cと西奥クリスタルフェースに分かれて落ち着く。

若手のSさんは「赤壁クラック」「サバイバル」を解決RPされた。

自分は「ニューウェーブ」11cをマスター完登したくてやるが、どうも上部はマスターでこなし切れない。

気温は高くないが、じめじめしてあまりやる気にならない。

きのこが成長してたし…。

それでも、函館勢は成果を挙げていかれた。

車で片道4時間以上かけて、じめじめの中トライを重ねていて頭が下がる。

東京から遠征の方々もいた。

住んでいる者には、じめじめでも酷暑に見舞われる日本各地から来られた皆様には涼しい環境に違いない。

皆様によい思いをしていただきたいと願うばかりだ。

爽やかな夏空

北海道らしい空気の澄んだ夏。

「サプリ」終了点からの1枚。

 

仕事疲労と前々日の宴会からの腑抜け状態のまま、ぼーっと赤岩へ向かう。

「サバイバル」TRのお膳立てをして少し目が醒め、「石狩湾低気圧」ビレイでしっかり目が醒めた。

じわじわと刺激を求める気持ちが戻ってきたので、「サプリ」。

問題なく登ったが、下部核心通過は納得いかない。

しかし、最初の写真の通りの青空。

爽やかな気持ちで下にいる皆さんを眺める。

サバイバルを登っているのは、某有名ガイド夫妻。

いつまでもお元気で素敵だ。

 

遅れてきたKノマーが「赤壁クラック」を上部テラスまで登り始める。

セカンドで途中まで登り、回収フォローする。

ついでに「ドウマガジン」のためのカムを残す。

 

合間に「サバイバル」トライのHonさんの応援を楽しむ。

いい確率で核心を抜けられるようになった。

数トライで謎が多いこのラインを抜け切れるのは素晴らしい。

夏が終わればリードトライですね。

 

「ドウマガジン」は、Kノマーもやりたいというので、がぜんやる気。

内容が素晴らしいラインだが、やるためには結構気合がいる。

5月は1テンだったので、雪辱を果たし抜け切れて大満足。

何度登っても登りきれた感が強い好ルートだ。

特に中間部垂壁部のステミングパート。

ステミングでじわじわと足を上げてガバを取る繰り返しがたまらない。

傾斜が落ちる最上部も足が微妙で気が抜けない。

左が抜け落ちた高度感の中、スラビーな足遣いとカチで抜ける感じがたまらない。

 

ここクリスタルフェースに引かれたラインはどれも長い。

そして、どれも独特な感じをもっている。

そのうち元気なときに、「サプリ」「ニューウェーブ」「ドウマガジン」を同日マスターノーテンで抜けたいと、夢を描く。

この3本で70m近くの高度差になると思われる。

これに、まだRPしきれていない「天まで登る」12bを加えられたら、気持ちは天まで登ってしまいそうだ。

 

あまりに天気が爽やかなので最後に「アジアンビート」に寄っていく。

西日が爽やかに輝き、何とも美しい。

爽やかな空気の夏の1日。

摩天の稜線の撮影ポイントを探る

ワールドカップ決勝を見た20日、月曜日。

延長戦を見越して待ち合わせを8:30に設定しておいて正解だった。

メッシとヤマルの世代交代を確認してから自宅を出る。

向かうは小樽赤岩、摩天の稜線。

以前から「摩天に行きましょう。」と言ってくれていたOnさんと赤岩峠で落ち合う。

2人とも、連休の天気に翻弄されていた。

この日も、札幌から小樽駅前までは雨。

フェリーターミナルを過ぎると路面は乾いていたが、赤岩山はガスに包まれている。

当然、峠の駐車場はがら空き。

「歩いているうちに晴れるでしょ。」ぐらいの気持ちで動き出す。

 

胎内巡りを下りる。

目の前に大黒岩が見えて気持ちが上がるが、バックはガス。

海が薄い。

鬼の踊り場を回り込むと、目指す「摩天の稜線」見える。

1p目の4級(UIAA)は、そこそこ迫力があり楽しい。

3p目5級は、下に広がる大洞窟の縁を斜めにトラバースするように上がる。

足元が切れ落ちているので迫力がある。

5,6pは、ほぼ歩き。

そして、7p目に5級の岩塔クラックが迎えてくれるなかなかのルートである。

 

久々のロングマルチで、楽しむ気満々。

1p目のクラック。

まだガスは晴れない。

中間支点は全体的に乏しいが、終了点は全てケミカルで整備されている。

写真は2p目の終了点。安心だ。

ここから左斜めに上がっていく。

少し上がると見えるラインがこれ。

左に空いている穴は、大洞窟のてっぺん。

足元は空洞のように切れ落ちている。

赤い線の下にキャメ3番以上のクラックが走っていて、それをつないで登る。

なんともないが迫力は満点。

3p目をフォローするOnさん。

この頃から青空が広がり、海の青さが輝きを増す。

この3p終了点は眺めがよい。

晴れてきたので、のんびり休憩。

ここから東を眺めると、不動岩稜の西側は見渡せる。

そこには名ルート(と勝手に思う)「黒い凹角」がある。

取り付きまでのヤブが嫌なので真夏は取り付きたくないが、また登りたいラインだ。

 

さて、後半戦。

記憶に残らない4p目を抜けると、その後2pは歩き。

コンティニアスがよいとされるが、ダブルロープでコイルを作るのが面倒なのと、ヤブが多くて、コンテだと引っかかりそうなので、ボディビレイで歩いている。

6p終了点から振り返るとこんな感じ。

6p目は下って歩く感じだ。

 

最終ピッチを見上げる。

5級とはいえ、このクラックは侮れない。

あと2mクラックが長ければ、相当名ルートになるではないだろうか。

 

クラックを抜けると傾斜が緩む。

写真でフォローが登っているところが、ちょうどクラックを抜け終え立ったところ。

ホッとしながら歩くように登り、最後のケミカルへ向かう。

大きな岩塔の上は、当然眺めがよい。

先程の黒い凹角と輝く海を見下ろし、ご満悦。

地球の丸さを感じながら、しばし充実感に浸る。

 

大休憩2度を含む4時間くらいで抜けただろうか。

まだ時間があるので、西に居るはずのお仲間さんを求め44フェースへ向かう。

居た居た。

年に一度は登りたい「折込センター」。

ヌンチャクが掛かっているのでやらせてもらう。

何度登っても足が震える。

無事ノーテンで抜けられた。

これで満足感のピーク。

同行の皆様のカレーの話に聞き耳を立てながら、しっかり夕方まで過ごした。

天候不順が続く

先週から週末の天候不順が続く。

先週は登れる岩を求めて雨の中300kmほど運転した。

ガスの中、静かにギターを弾いて、お昼ご飯を食べて帰宅した。

 

この3連休も北海道はなんだか天候不順で遊び場選択に難儀する。

平日は晴れが続いていたので、降り出すまでは岩はいい感じに違いないと判断。

連休初日にセバチに向かう。

うむ、岩は白い。

今シーズン初のEmさんが「モッコライ」を登り、自分は恒例の「ビックママ」を登る。

「ビックママ」上部核心で自分のムーブとは違うアンダーから入る動きを研究しようと登るたびに思うのだが、いつも上部まで来ると余裕がない。

この登りでも同じだった。

だから、ヌンチャクを着けたままにしておいて、後でまたやろうと考えた。

 

その後、EmさんのKnockin' on heaven's door」トライのお膳立て登りを楽しむ。

久しぶりのノッキンは、根性なく4テンほどで抜ける。

でも核心部のムーブはより確実性の高いパターンを見い出した。

見上げるノッキンはかっこいい。

この後、少し雨の時間帯があったが、ここはほとんど湿ることがなかった。

 

11時前からガスが濃くなり、気付けば小雨が降っていた。

お昼ご飯を食べる頃には、しっかり雨音が聞こえた。

「こんなに早い予定じゃないのに…。」とぼやきながら、ブラックママに変貌し始めたママのヌンチャク回収に向かう。

すでに上部は湿っていて、別のムーブ研究には至らず。

しかし、1時間もすると、また晴れてきた。

Emさんのノッキン3トライ見守り、「モッコライ」右側使わず直登ラインを完全なものにして終了。

結局3時過ぎまでしっかり登ることができた。

 

雨の時間帯は、崩れやすい侵入口のステップ作りに勤しんだ。

なかなかしっかりできたが、砂地なので人がたくさん下りるとまた崩れるだろう。

平らな石はたくさんあるので、掘り下げて石積みにするのがよいか。

夏のクライミング

ワールドカップが決勝トーナメントに入り試合を見るのに忙しい。

だから、仕事からもテレビからも切り離されなくては、と思った4,5の土日。

まず、セバチバナに旅立つ。

 

到着すると、夏を求めるお仲間が既に浮かんでいた。

セバチにしては、珍しく凪ぎ、と感心していると突然海がざわつきだす。

何事かと思い近づくと、ブリの群れが小イワシを追い込んでいるようだった。

浅瀬にも小さい魚がたくさん来ていた。

 

草刈り範囲を拡張し、各々クライミングに取り組み始める。

函館勢も来ていて5人でのんびりクライミング。

「ビックママ」(11b)も乾いていて、1年ぶりに楽しく登れた。

このロケーションは、何度登ってもたまりません。

このラインは下ろされるときは完全に浮かぶので、それもまた楽しい。

函館勢の「Knockin' on heaven's door」(12ab)や「トビー」(11c)のRPも堪能した。

 

泊まりにつもりで来ていたので、倶知安に立ち寄る。

いつも世話になっているのに食べにきていなかった「ブル・チェーロ」

「クライマーは、ハンバーグを食べますよ。」とのことで、素直にいただく。

肉汁じゅるじゅる…。

ワインもいただきたかったが、車だからね…。

 

この日は、羊蹄が見える場所で寝る。

いつものように自然と早起き。

日の出を待つが、谷間だから先に高いところが染まり始める。

山の形した山で、周囲をぐるっと回りながら、どこからでもきれいに眺められる山って珍しいのではないでしょうかねえ。

ついでにこの日の飲料水をいただきに、湧水に立ち寄る。

神の水ですね。

 

神様つながりということで、修験の壁へ。

海の碧も緑の木々も、毎回微妙に色合いが違い美しい。

前日とは別の6人と夏が深まりゆく岩場を楽しむ。

「きつねの嫁入り」(12c)は、逆光気味が味わいがある。

 

「陽当たり良好」(11a)は、ムーブがある楽しいルートだと思う。

 

暑いからあまりやる気はなかったが、来たからには取り組む「意志を継ぐ者」(12d)

スラブの乗りを考慮して靴を替えたらいい感じ。

でも気付いたのが2便目だった。

3便目は、やっぱりだめ。

普段、靴の違いをあまり気にしていないので、新鮮な体験だった。

 

早く上がる風だったけど、なんだかんだと夕方までいた。

また帰ってから見るサッカーワールドカップの試合が溜まってしまった…。

やれやれ。

草刈りシーズン

実は先週も修験の壁に行った。

が、懸念の「意志を継ぐ者」は登れず。

もう、なぜ登れないのか分からないので気分転換。

 

そういえば、草刈りしなきゃと思い立ち、まずは義経岩。

早めについたHonさんと2人で平地と斜面を分担し草刈りアップ。

これで充実したクライミングと充実した休憩ができる。

 

順調に義経岩グレードを上げるHonさん。

「オレンジつぶつぶ」をやるというので、ヌン掛け便。

この時点では、雨の影響で若干濡れているので休む気満々トライ。

その後、1月前に再登できなかった「プリンセスロード」を登る。

1回目はまた核心で迷い越えきれず。

2回目、半分マスターで落ちることなくクリア。

何度登れてもうれしいルート。

 

Onさんビレイで、Honさんのつぶつぶトライが続く。

難しいのよ、これ。

たまたま来られた方のRPを見られたり、久しぶりな方と会えたり…。

静かな夏のきらめく1日。

 

日曜は、不穏な峠越え。

セバチバナへ向かう。

例え登れなくても、草刈りをするのだ!

ここ数年続けてきた岩場メインエリア正面の草地斜面。

ここだけ明らかに植生が変わっている。

中央部だけイタドリが激減しているのだ。

何かうれしい。

で、こうなる。

手前の海岸線が見えるようになった。

これで風も通るし、眺めも良い。

なにより座っていて不快感がない。

セバチバナの岩は本来白っぽい灰色だが、湿り気が多いとブラックになる。

草刈り時点では完全ブラックセバチだったが、少しずつ乾き面が出てきた。

最も乾いていそうな「ウドの花」から登る。

KGさんと順番に。

眺めを楽しみ、ゆっくり昼ご飯。

 

恒例の「ビックママ」をやりたかったが、終日ブラックママだった。

「マクシー」奥のクラックで遊び、「モッコライ」を登って終了。

草刈りに加え、根気強く関われば自然にささやかな影響を与えられることが分かり、充実の二日間となった。